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日本でのチラシの歴史を調べてみました。

2016年09月30日

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大阪市立図書館 Osaka Municipal Library ケース展示「引札のなかのえべっさん大黒さん」より参照

日本でいつチラシが誕生したかご存じですか?
日本でチラシが誕生したのは江戸時の1683年(天和3年)とされています。
当時はチラシではなく、引札(引き札)と呼ばれていました。
江戸時代の日本橋越後屋呉服店(現 三越百貨店)が開店する際に配られてのが始まりとされています。

最初のちらし

最初のチラシは日本橋越後屋呉服店(現 三越百貨店)が開店する際に配らたと書きましたが、それ以外にも現在のチラシに通じる内容が書かれていました。
それは、キャッチフレーズとして「現金安売り掛け値なし」と書かれていた事です。
はじめてのチラシですでにキャッチーな言葉をいれて配布していました。
これは商売の基本ということでしょうが、すごいですね。

引札とは

お客さんを引っ張ってくる、引き付ける、配る(引く)ということから引札と呼ばれすようになったとされています。
札回し、安売り目録書き、口上書、書付、挿広告とも呼ばれ、江戸時代には数十万枚配られていたという記録もあり、引札が庶民の間でも活用されていたことがわかります。
情報を伝達する上でチラシは手軽に配布できる有効な手段ですよね。

チラシと呼ばれる理由

大正期から引札ではなくチラシと呼ばれるようになったとされいます。
この時期は、英語のbill(張り紙)という語源(通説)からビラという言葉で始めた時期です。
チラシは、「散らすもの」から「散らし」となりチラシと呼ばれるようになったと言われています。

引札のデザイン

ネットで検索すると様々な引札のデザインが出てきます。
当時の絵師を使った引札も多く、店によっては人気の絵師に頼むことで売上に影響するなんてこともあったかもしれませんね。
現在でも有名なタレントやキャラクターを使用するのと一緒です。
磐田見付おもしろ館の歴史資料コレクションで引札のコレクションを見ることが出来ます。

http://enshumitsuke.com/collection_h1.html

写真の無断使用は出来ないので、こちらには貼り付けませんが、興味のある方はぜひ御覧ください。
100枚以上の引札を見ることが出来ます。

まとめ

このようにチラシは江戸時代からありました。
商売をする以上、広告は変化し進化して来たとは思いますが、基本は同じでいかにお客さんを引き付けるかが大切かということですね。
キャッチコピーやチラシに入れる情報をしっかりと考え、より効果的なチラシを作ると言う事を江戸時代の頃から続けていると考えてる、チラシ作りも奥が深いです。
このように、歴史を知るということも勉強になります。